<餌付けによる生物・環境への影響について>
(1)多くの場合餌付けされる食物は人間のための物で、自然界で魚たちがお目にかかるようなものではない。このためこれらの食物を消化することができず、健康上の問題になると予測される。
(2)餌付けを続けることにより魚は人間に依存し、自分で食料採取できなくなる。
(3)餌付けにより限られた種類の攻撃的な魚だけが増えてしまい、魚の多様性が失われてしまう。
(4)餌付けにより多量の添加物が入った食料が毎日自然界に投棄され、海洋環境が汚染される。
(5)人によって与えられた食料はやがて多くの有機物や無機物を含んだ便として排出されるが、自然界のバクテリアでは分解されず、アンモニア、亜硝酸、硝酸塩、リン酸のような無機化合物となる。無機化合物による富栄養の状態はサンゴに悪影響を及ぼし、藻が繁殖しサンゴや無脊椎動物に取って代わる。この結果この地域の生物多様性が失われることになる。 |